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12月08日-03号

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  1. 土佐市議会 2020-12-08
    12月08日-03号


    取得元: 土佐市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-31
    令和 2年  第4回定例会(12月)        令和2年第4回土佐市議会定例会会議録(第3号)令和2年12月8日第4回土佐市議会定例会土佐市議会議場に招集された。1 出席議員は次のとおりである。 1番 池  宗二郎    2番 山脇  義英    3番 村上  信夫 4番 大森  陽子    5番 糸矢  幸吉    6番 田原  計男 7番 田村  隆彦    8番 野村  昌枝    9番 黒木   茂10番 中田  勝利   11番 森田  邦明   12番 戸田  宗崇13番 江渕 土佐生   14番 濵田  太蔵   16番 三本 富士夫2 欠席議員は次のとおりである。  な し3 地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者は次のとおりである。市     長  板原  啓文    副  市  長  田中  和徳教  育  長  中内  一臣総 務 課 長  片山  淳哉    改 革 推進課長  岡林   輝防 災 対策課長  矢野  康孝    税 務 課 長  田中  祐児市 民 課 長  嶋崎  貴子    戸 波 総合市民  田村  真一                   セ ン ター所長USAくろしお  森田  浩司    建 設 課 長  有藤  芳生セ ン ター所長兼 水 産 課 長建設課波介川・  伊藤  幸裕    都 市 環境課長  山本  文昭水 資 源 対 策担 当 参 事福 祉 事務所長  西原  正人    北 原 クリーン  横田  琢也                   セ ン ター所長健康づくり課長  合田  聖子    長 寿 政策課長  岡本   久農林業振興課長  松岡  章彦    未来づくり課長  高橋  修一会 計 管 理 者  山崎   敦    生 涯 学習課長  合田  尚洋少 年 育 成  井上  卓哉    学 校 教育課長  井上 夕起子セ ン ター所長兼男女共同参画セター所長幼支援課長  横山  理恵    学 校 給 食  関   祐介                   セ ン ター所長水道局業務課長  中平  勝也    消  防  長  田所  秀啓病院事業管理者  西村  武史    病 院 局事務長  横川  克也4 本会の書記は次のとおりである。議 会 事務局長  小松  和加    議会事務局次長  市原  慎也議会事務局主査  渡辺  美穂5 議事日程令和2年12月8日(火曜日)午前10時開議   第1 議案第2号から第17号まで      (議案に対する質疑並びに一般質問)                            開議 午前10時 0分 ○議長(田村隆彦君) ただいまより、本日の会議を開きます。 現在の出席議員数15名、よって会議は成立いたしました。 日程に入ります前にお諮りいたします。 山脇義英君から、昨日の本会議における発言について、適切でない部分があったので会議規則第65条の規定により、その部分を取り消したい旨の申出がありました。 この取消し申出を許可することに、御異議ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) 御異議なしと認めます。 よって、山脇義英君からの発言の取消し申出を許可することに決しました。 なお、取消しの部分につきましては、後日議長において調査の上、取り消しますので、よろしくお願いいたします。 これより日程に入ります。 日程第1、議案第2号から第17号まで、以上16件を一括議題といたします。 これより議案に対する質疑並びに一般質問を行います。 通告順に従いまして、順次発言を許します。 5番糸矢幸吉君の発言を許します。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) おはようございます。5番糸矢幸吉でございます。議長のお許しをいただきましたので、通告順に従ってですね、質問をさせていただきます。 まず、「新型コロナウイルス感染症対策について」お伺いをいたします。昨日の県内新規感染者は13名、5日連続2桁、高知県内の新型コロナウイルス感染はより深刻さを増しております。また、潜伏期間が2週間ということから感染や発症への不安が募っているわけですが、全国で感染が急拡大を続け、緊急事態宣言の一歩手前の状態でなかろうかと危惧をいたしております。 土佐市内でも、万全の防止対策に取り組まなくてはなりません。土佐市民病院は高知県から帰国者・接触者外来並びに入院施設協力医療機関として、新型コロナウイルス感染症隔離病床を有する病院として指定されております。市民の健康と命を守るため、昼夜懸命に診療、治療に当たっておられる市民病院の職員の皆様に心から感謝を申し上げます。 先般、会派絆みらい土佐の議員と一緒に市民病院に視察にお伺いをさせていただきました。大変お忙しい中にもかかわりませず、新型コロナウイルスとはに始まり、これまでの経緯と国内外の状況、新型コロナウイルス感染症の基礎知識、そして土佐市民病院の取組を副院長から御教授いただきました。先生、ありがとうございました。その後、施設の見学をいたしたわけですが、病院が取られている新型コロナウイルス感染症対策についての取組をお聞きをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 横川病院局事務長。 ◎病院局事務長横川克也君) おはようございます。病院局横川から御質問にお答えいたします。 まず、先日は会派絆みらい土佐の皆様には当院の取組などを御視察くださり、また、慰労と激励の言葉も頂戴いたしまして、誠にありがとうございました。 さて、議員御指摘のとおり、感染の第3波は県内でも急激な拡大を受けており、医療の逼迫などまさに深刻な状況にあると強い危機感と緊張感を覚えているところでございます。 当院は春先の第1波から県の負託に応えまして、入院協力医療機関重点医療機関の指定を受け、これまで病棟等での隔離環境の整備や各種医療機器、備品、衛生材料の手配等、様々な施設的・物的整備を進めてまいりました。施設の改良や備品個々の説明は御視察いただきましたので割愛いたしますが、それらと同時に職員に対する感染防止教育や体調管理の徹底など入院協力医療機関として、院内感染を出さない、起こさせないを合言葉にその役割と責務を果たすべく、日々不安と緊張感の中、全く先の見えない闘いに挑んでいます。 議員におかれましては、引き続きましての御支援をよろしくお願いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 11月19日にお伺いをしたわけですが、あれからさらなる取組への強化、改修工事も進捗していると思われます。医療崩壊を起こさないためにも、医療従事者の病院内での感染防止対策をお聞きいたします。日々、患者さんと接触する機会が多く、感染不安の中で職務に従事する職員への心のケアについてもお聞きをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 横川病院局事務長。 ◎病院局事務長横川克也君) お答えいたします。 先ほど申し上げましたとおり、職員が二次感染するなど院内感染が起これば、おのずと医療崩壊につながります。そうならないため、まずはマスクや手袋、ガウンなど防護具の安定的な供給と適切な使用を担保するため、適正かつ確実な在庫管理に努めています。それらで職員の安心と安全を確保した上で、全職員に対して、防護衣の着脱訓練や感染症を正しく理解するための勉強会など繰り返し啓発することで、持続した緊張感を持って業務に当たる環境を整えています。 しかしながら、不安と緊張感の続く勤務環境下では、精神的ストレスも課題となり、現に他県のコロナ対応医療機関では、看護師の離職等も問題となっています。 当院におきましては、産業医による相談や心理カウンセラーによるメンタルヘルスも定期的に実施しており、職員の心のケアや家庭や私生活面での困りごとにも可能な範囲でフォローしております。 今後におきましても、これらの対応が形骸化することなく、しっかり機能を果たしていけるよう注意、監督してまいりたいと考えますので、御理解のほどお願いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 次に、これからますます寒くなってまいります。発熱やせき、喉の痛み、頭痛などの症状で来院される方や一般外来受診者が混在する受付、相談窓口や一般外来での対応、対策をお聞きいたします。 ○議長(田村隆彦君) 横川病院局事務長。 ◎病院局事務長横川克也君) お答えいたします。 当院では、これからのインフルエンザ等季節性感染症やさらなる新型コロナウイルス感染拡大に備え、現在、患者駐車場の一角に発熱外来の設置工事を行っています。ただいま玄関先から西向きに連絡通路を取り付けておりまして、それが完成次第コンテナハウスを敷設する計画で、来年1月中旬からの供用を予定しています。 病院エントランスでのサーマルカメラの検温感知から発熱外来への移動や受付、診察までの待機、感染種別による部屋分けなど運用の子細につきましては、これから検証の上、詰めていく予定です。それらの運用により、一般患者さんとの動線を区分し、病院施設内部での感染を予防するとともに、感染者のプライバシーの保護とその他来院者の安全と安心を確保してまいりたいと考えています。 何分経験値のない中で、試行錯誤の運用ともなりかねませんが、今でき得るベターな対策を講じながら、この厄介な感染症と向き合っていく所存でございますので、議員におかれましては、御支援と御協力を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) ありがとうございました。新型コロナウイルス感染症に万全の準備と対応をよろしくお願いをいたします。 次に、救急搬送者新型コロナウイルス感染症対策はどのように取られているかを消防長にお聞きをいたします。 新型コロナウイルス感染症拡大、そんなコロナ禍の中で、最前線で救急搬送に携わる隊員の感染防止対策の充実、強化を図らなくてはなりません。また、市民の生命、身体、財産を守るという使命を持って仕事をしている消防署職員感染防止対策はどのように取られているでしょうか。お尋ねをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 田所消防長。 ◎消防長(田所秀啓君) 消防本部の田所です。消防署職員感染防止対策につきましては、総務省消防庁から示されております標準感染予防対策を全職員に対し周知徹底を図り、出動する隊員の感染予防対策を実施しております。救急隊員はマスク、ゴーグル、感染防護衣、手袋を着装し、全ての救急出動に対して、感染拡大防止対策の徹底を図り出動をしております。また、搬送後の救急車内の消毒につきましては、オゾンガス細菌ウイルス殺菌装置や車内のアルコール消毒を実施し、感染拡大の防止に努めております。 今後におきましても、職員の感染防止対策の徹底を図り、万全な体制での救急対応に努めてまいります。議員におかれましては、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 次に、発熱や呼吸困難など新型コロナウイルス感染症が疑われる傷病者の搬送には、特に慎重にならなくてはならないと思います。救急人がコロナと疑われるときの対処と搬送先との連携はどのように取られているか、お聞きをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 田所消防長
    ◎消防長(田所秀啓君) 救急人がコロナと疑われるときの対処と搬送先との連携につきましては、119番受信時に発熱、せき、呼吸困難の有無、倦怠感、また海外への渡航歴、感染拡大している地域などへの旅行歴などを聴取し、感染が疑われると判断した場合には県中央西福祉保健所の指導によりまして、救急車内の運転席と処置スペースビニールシートで仕切り、担架を飛沫防止専用シートでカバーしまして、飛沫感染対策を実施し出動しております。また、搬送先との連携につきましては、高知県健康政策部医療政策課長通知の「新型コロナウイルス感染症を疑う救急等患者を受け入れる医療機関について」に従いまして、医療機関を選定して、患者の症状や基礎疾患などの情報提供を行い、選定した搬送先医療機関と連携を図りながら、感染防止対策を徹底し、救急搬送を実施しております。 今後におきましても、万全の感染防止対策を図り、市民の安心、安全の確保に努めてまいりますので、議員におかれましては、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) コロナ以外の感染症もございます。十分注意をしていただきたいと思います。 次に、新型コロナにより経済が冷え込み、経済指数の悪化が言われております。新型コロナウイルス感染予防対策経済活動のどちらに重きを置くかをお尋ねいたします。 感染リスクが高まる場面として、「飲酒を伴う懇親会等」「大人数や長時間におよぶ飲食」「マスクなしでの会話」「狭い空間での共同生活」「居場所の切り替わり」の五つが注意喚起をされております。また、新しい生活様式の実践はもとより、業種ごとの感染拡大予防ガイドラインを策定していくことも必要と考えております。 はじめに、健康づくり課長感染防止対策を市民へどのように発信しているか、お聞きをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 合田健康づくり課長。 ◎健康づくり課長(合田聖子君) 健康づくり課の合田です。 土佐市では、市ホームページや各公共施設への掲示及びケーブルテレビで情報提供を行っています。ホームページでは、電話相談窓口の案内や咳エチケット等の予防、感染リスクが高まる五つの場面と三つの密についてや高知県や厚生労働省ホームページへのリンクを貼り、Q&Aや感染情報、健康や医療相談の情報、暮らしや仕事の情報、感染防止対策などの最新情報にたどり着くようにしております。 議員さんがおっしゃられた業種ごとの感染拡大予防ガイドラインについては、国から各関係団体の長宛てに通知しておりますが、分かりやすく有効であると思いますので、市のホームページにもリンクを貼らせていただいたところでございます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 次に、土佐市内の企業、商店、飲食店などへのですね、支援実績や新たな取組を未来づくり課長にお聞きをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 高橋未来づくり課長。 ◎未来づくり課長(高橋修一君) 未来づくり課高橋でございます。 土佐市内の企業、商店、飲食店などへの国による主な支援実績としては、持続化給付金雇用調整助成金家賃支援給付金等が実施されております。 高知県による支援実績としては、高知県休業等要請協力金が実施され、当市も3分の1を負担し、市内におきましては、76事業者に対し2,280万円が支給されております。 市独自施策支援実績につきましては、行政報告におきましても御報告をいたしましたが、11月20日現在、事業者応援給付金支給件数526件、支給決定額2,630万円。テナント補助事業支給件数47件、支給決定額428万2,000円。雇用調整助成金等申請促進補助金支給件数16件、支給決定額160万円。活力創出チャレンジ支援事業支給件数5件、支給決定額284万8,243円となっております。また、今後の市独自の新たな経済対策としましては、本議会において提案させていただいております高齢者の方々に対する生活支援と地域経済への支援を目的として、市内で利用できる商品券を御活用いただき、経済の活性化を図ってまいりたいと考えておりますので、御理解、御協力を賜りますようお願いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 今後、税収への影響が出てくると思いますが、予測をお聞かせいただきたいと思います。 ○議長(田村隆彦君) 田中税務課長。 ◎税務課長(田中祐児君) 税務課田中でございます。 まず、令和2年度の税収見込みについてでございますが、法人市民税につきまして令和2年11月末までの実績により、前年度15%の減収を見込んでおりまして、約1,900万円の減となります。また、固定資産税におきましては、農林水産事業者の償却資産に係る固定資産税の減免に伴いまして、約500万円の減収を見込んでおります。なお、個人住民税につきましては、前年中の収入に基づき課税するものでございますので、令和2年度への影響はほぼないものと考えております。 次に、令和3年度の税収見込みについてでございますが、現時点における見込み、令和3年度の当初予算編成途中段階での数値となっておりますので、今後における変更等があることに関しましては、御理解をいただきたいと存じます。 まず、個人住民税につきましては、平成20年のリーマンショックの際の減収率等を参考にしまして、5.5%の減収を見込み、約5,400万円の減収。法人市民税につきましては、令和2年度の実績見込み等によりまして、法人税割を20%減としまして、約1,000万円の減収。固定資産税につきましては、中小事業者等の償却資産及び事業用家屋に係る固定資産税の軽減及び評価替えに伴います家屋評価の経年劣化等を考慮いたしまして、約7,500万円の減収をそれぞれ見込んでおります。 以上でございます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 課長さんからお話がございました。コロナ禍での経済活動は厳しいものがございます。市長会などを通じて、新型コロナウイルス感染対策や支援策について要望を行っていると思いますが、市長のお考えをお聞かせください。 ○議長(田村隆彦君) 板原市長。 ◎市長(板原啓文君) 新型コロナウイルス感染拡大防止社会経済活動の両立のために、これまでも市民一人一人、また事業者の方にも新しい生活様式の実践あるいはまた感染防止策を取っていただきました。そして、市といたしましては、可能な限りの支援策を講じてきたところでございます。 現在、新型コロナウイルス感染症は急速に拡大をいたしており、さらなる感染者の発生、地域経済へ与える影響の長期化を懸念しているところでございます。感染対策及び支援策への国・県等への要望につきましては、知事との意見交換会医療機関への財政支援について要望を行ってきたところでございますが、今後におきましても、地元出身の国会議員への要望及び市長会等あらゆる機会を通じて、感染防止並びに支援制度の拡充整備等を求めていきたいと考えておりますので、議員におかれましては、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 市長は感染拡大防止社会経済活動のどちらに重きを置くかという問いにですね、両立とお答えになりました。コロナ感染症が長引けば、また市長のかじ取りに今後土佐市はかかってくると思っております。よろしくお願いをいたします。 次に、「新庁舎建設について」お伺いをいたします。議会会議録を拝見いたしました。平成23年度から都市整備政策調整会議において、移転を含めて改築等を検討する中で、委員会を立ち上げ、平成25年3月に現地建て替えで土佐市新庁舎基本構想が作成されたとありました。今回の建設には地権者や近隣の方々の御努力をいただいたおかげだと感謝を申し上げます。 現地建て替えに至った経緯は分かりませんが、現地建て替え論議の中で、中心部のにぎわいを生み出す庁舎、商店街へ人を呼び込むための工夫やまた庁舎を現地に建てることで、中心市街地の空洞化を回避するなどの話があったのではないかと推測をいたしております。新庁舎は高岡商店街活性化にどう結びつけるかの観点からお尋ねをいたします。総務課長に、これからのまちづくりの考え方をお聞きいたします。 ○議長(田村隆彦君) 片山総務課長。 ◎総務課長(片山淳哉君) 総務課片山です。まず、現地建て替えとした経過につきまして申し上げます。 基本構想の策定に当たりましては、まちづくりの視点から協議を行い、現地建て替え案移転建て替え案耐震補強案の3案を安全性、まちづくりへの寄与、建設コスト等の観点から比較検討を行いました。 その結果、まず耐震補強案につきましては、施設計画の自由度の低さや耐震性以外の安全性の確保の点で課題が多く、また移転建て替え案につきましては、アクセスや市民の認知度、用地取得の難易度等の点での課題が多いことから現地建て替えと結論づけました。この検討過程におきましては、有識者である高知工科大学の甲斐教授にも御参加いただき、専門的な立場からのアドバイスを賜りながら、取り組んできたところでございます。 基本構想では、新庁舎の建設地を土佐市の玄関口としての商店街や公共施設機能が立地する現地建て替えとすることで、中心市街地の空洞化を回避し、各施設等との連携を保ち、地域振興に寄与する庁舎を目指すため、市民協働の拠点となり、まちのにぎわいを生む新庁舎のコンセプトのもと、取組を進めることといたしました。 具体的には、基本構想でのコンセプトをもとに基本計画、基本設計において、新庁舎の1階のメインエントランスに市民ロビーを設けることで、イベントや展示など様々な市民活動に利用できるだけでなく、市政に関する基本的な情報やドラゴン広場等の商店街に関する情報等各種情報を発信できる場としても利用でき、市民が日常的に気軽に庁舎を利用することで、商店街をはじめ複合文化施設を含む周辺市街地の活性化、さらには市全体の活性化にもつながるよう新庁舎計画としております。また、新庁舎の敷地内に歩行者スペースを設け、これまで庁舎により分断されていた北側の商店街と南側の県道間の動線を確保することで周辺地域に回遊性が生まれることから、新庁舎の建設によりまちのにぎわいを生むことができると考えるところでございます。 以上です。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 次にですね、商店街の活性化に向けての取組をお聞きをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 高橋未来づくり課長。 ◎未来づくり課長(高橋修一君) お答えいたします。 新庁舎建設に伴う商店街活性化に向けての取組につきまして、未来づくり課としましては、高岡商店街集客施設ドラゴン広場と連携し、新庁舎内において観光情報の提供や周辺周遊の御案内を行うとともに、新庁舎掲示板に商店街の情報を掲示するなど新庁舎に訪れた方々を商店街へ誘導する仕組みを作り、あわせて現在実施しております土佐市商店街魅力向上事業費補助金における空き店舗対策事業等を利用される事業者等に積極的に働きかけ、商店街へ人の流れを作ることで商店街の振興につなげてまいりたいと考えておりますので、御理解、御協力を賜りますようお願いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 2点目に、商店街への通路、ここは商店街のにぎわいを創出する取組として、北庁舎解体後は屋根付き駐車場として建設して、商店街のイベントや日曜日はですね、日曜市として活用する案を提案しますが、御検討はいただけますでしょうか。 ○議長(田村隆彦君) 片山総務課長。 ◎総務課長(片山淳哉君) 新庁舎につきましては、市財政への負担軽減を図るため、工事につきましても、できる限り事業費の縮小に努めてまいりました。 糸矢議員さんの御質問のとおり、屋根を設置することでイベントや雨天時における来庁者の利便性の向上等にもつながるものと思われます。しかしながら、整備には高額な費用がかかることから、現時点での駐車場への屋根の設置については考えておりませんが、ドラゴン広場を活用したイベントの開催や駐車場を活用したイベントの開催につきましては、庁舎管理規程等を整備する中で前向きに検討を行ってまいりたいと考えます。 以上です。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 3点目は、市民サービスの向上と職員の仕事の効率化について協議をしているかをお伺いをいたします。 新庁舎の基本理念がございます。「市民の安全・安心の確保と市民に親しみをもたれる新庁舎」、この基本理念を具現化する基本的視点が1から6までございます。2番目にですね、市民に親しまれ信頼される新庁舎と記されております。建物の中で働く職員が市民に信頼される、いや、より信頼をされるですね、モチベーションを高めて仕事をしていくための施策をお尋ねをいたします。また、キッズスペースとかですね、そんなものがあるのかなと完成に思いをはせておりますが、そこで市民サービス向上への取組について総務課長にお尋ねをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 片山総務課長。 ◎総務課長(片山淳哉君) 私からキッズスペースの御質問に、お答えを申し上げます。 糸矢議員さんの御質問にありましたように、新庁舎の建設に当たりましては、基本的な考えといたしまして、「市民の安全・安心の確保と市民に親しみをもたれる新庁舎」としております。 キッズスペースの設置につきましては、現在考えておりませんが、乳児がおられる御家庭の皆さんが安心して来庁できるよう授乳室の設置を行っていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 次に市長にですね、職員の仕事の効率化をどのように図っていくか、お尋ねをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 板原市長。 ◎市長(板原啓文君) 職員の仕事の効率化についての御質問でございます。 これまで庁舎の分散化により窓口が離れていたことから、市民の皆様の利便性や事務効率の低下を招いておりました。そのため、新庁舎建設に当たっては、市民の皆様が利用しやすいという点を第一に考え、業務の関連性が強い所管を同じ階に配置するとともに、利用頻度が高い市民課や税務課など窓口部門を1階に配置することで、ワンフロアで主な手続が完結できるよう検討を進めております。また、新庁舎建設にあわせ、市内に分散配置となっております所管についても、できる限り新庁舎に集約し、従来の縦割り行政ではなく、横断的な体制の構築を目指しております。このことは職員の仕事の効率化にもつながるものと考えております。 いずれにいたしましても、新庁舎建設に向けては、市民目線に立ち、より一層市民サービスが向上できるよう取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 先ほどからですね、総務課長、また市長からも御答弁をいただきました。これらのことをですね、庁内で御検討されているか、市長にお聞きをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 板原市長。 ◎市長(板原啓文君) 庁内検討についての御質問ございました。 新庁舎での具体的な業務体制につきましては、機構改革検討委員会におきまして、市民サービスの向上を第一にしつつ、効率的な体制と業務量の平準化、事務分掌の見直し、行政改革プランの実現に向けての検討を重ねていただいているところでございます。 今後は、この機構改革検討委員会の中に、窓口部会、福祉部会等の設置を検討するなど機構改革検討委員会の委員だけではなくて、各所属長からの意見を集約をし、先ほど申し上げた内容の実現等について、より具体的な検討を行うこととしております。議員さんにおかれましては、御理解、御協力を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 新庁舎にふさわしい市民サービスの向上、職員の対応ができますよう計画準備を今からお願いをいたしておきます。 次に、「ドラゴンバスについて」お尋ねをいたします。ドラゴンバスは平成11年に宇佐と高岡を結ぶバス路線の廃止により、17年度に試験運行後、平成22年4月30日から高岡・宇佐間で運行が開始され、現在はJR伊野駅まで運行路線を延長して、今日に至っていると思っております。 生活支援としての役割、学生さんの通学手段、高齢者の病院などへの利用など市民の足として、ドラゴンバスは一定の成果を上げていると思っております。公共交通は移住、定住の重要なポイントでもあります。人口減少による利用者の減少からバス路線の維持が求められております。それには利用者を増やす取組が必要であるとの観点から質問をいたします。運転免許証の過去5年間でですね、返納する制度がございますが、その内容とですね、ドラゴンバス乗車券のですね、申請数を教えていただきたいと思います。 ○議長(田村隆彦君) 嶋崎市民課長。 ◎市民課長(嶋崎貴子君) 市民課嶋崎です。土佐市においては、高齢者の交通事故防止対策の一環として、平成25年10月から運転に不安のある高齢者の運転免許証の自主返納を支援する土佐市高齢者運転免許証自主返納支援事業を実施しております。 支援の内容につきましては、有効期限内の運転免許証を自主返納し、運転経歴証明書の交付を受けられた65歳以上の高齢者に対して、運転経歴証明書交付手数料1,100円の助成とドラゴン広場買物券、ドラゴンバス乗車券、タクシー利用券のいずれか一つ6,000円分を交付するものです。この支援事業の過去5年間の申請者数につきましては、平成27年度90件、平成28年度106件、平成29年度116件、平成30年度104件、令和元年度127件、令和2年度11月末現在では63件となっております。また、全申請者数のうちドラゴンバス乗車券の申請者数につきましては、平成27年度10件、平成28年度9件、平成29年度3件、平成30年度9件、令和元年度12件、令和2年度11月末現在では0件となっております。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 高齢者による自動車運転事故を減らすため自動車運転免許証の自主返納が始まったわけですが、自主返納者へのドラゴンバス利用券のですね、交付数は少ないように感じております。交付数を増やしてですね、ドラゴンバスを利用促進に取り組むべきではないかと思いますが、お考えはありますでしょうか。 ○議長(田村隆彦君) 嶋崎市民課長。 ◎市民課長(嶋崎貴子君) 今後の取組につきましては、高齢者が免許返納後に安心して移動していただける手段としまして、ドラゴンバスを利用していただけるように窓口でも積極的に啓発を行うとともに、関係機関と連携して引き続き高齢者の交通事故防止対策を講じてまいりたいと考えております。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 次にですね、本議会に提案された議案第10号の、今回購入予定のバスの内容をどのような車両なのか。また、高齢者や障害者に配慮した設備があるのかをお尋ねをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 岡林改革推進課長。 ◎改革推進課長(岡林輝君) 改革推進課岡林です。ドラゴンバスにつきましては、今回2台の車両の購入を検討しておりまして、議案第10号「財産の取得について」で購入するバスにつきましては、定員56名の中型低床車両、今議会、補正予算で計上しておりますバスにつきましては、定員32名の小型低床車両となっております。 市野々線第1便の利用者数は通勤通学などの利用でピーク時に40名程度になることもあり、小型車両での対応が難しいため、市野々線では56名乗りの中型車両を運行させる予定となっております。 一方、宇佐線は市野々線とは利用形態が異なり、第2便目以降の利用者の割合が高く、利用者人数を鑑みましても、1日当たりの平均利用者数が11.5人であり、今後の維持経費を考えた際に、必要最低限の定員を確保し運行することが持続可能な公共交通の実現につながるため、32名乗りの小型車両を選択いたしました。また、低床車両を選択した理由といたしましては、少子高齢化により、利用者の減少が考えられるものの、高齢の利用者は増加するであろうことから、高齢者にとって利用しやすい公共交通である必要があるためです。地上面と床面との距離は小型車両が31.5センチ、中型車両が38センチとなっており、国が定める移動等円滑化のために必要な旅客施設又は車両等の構造及び設備に関する基準を定める省令の基準である65センチ以下に適合しています。また、可動式スロープを装備しておりますので、車椅子での乗降も可能となっております。 以上です。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 次に、バス停へのベンチ設置についてお聞きをいたします。 広報土佐12月号に地元サンプラザ様からドラゴンバス停留所に役立ててほしいとベンチの寄贈があったと載っておりました。株式会社サンプラザはお客様の送迎バスを運行されたり、買物難民を救済するため、今年8月から市内8コースで運行をいたしております。ドラゴンバスのバス停にはほとんどと言っていいほどベンチがございません。バスを待つのに不便を感じる人への支援はできないか。また、道路の縁石に座る人、路上に座る人など危険だなという現場をですね、見かけることが多々あることからドラゴンバス利用者へのベンチの設置を御検討していただけないでしょうか。 ○議長(田村隆彦君) 岡林改革推進課長。 ◎改革推進課長(岡林輝君) 令和2年10月16日に株式会社サンプラザからバス停用ベンチを寄贈いただき、現在、土佐市役所前バス停に設置しております。 その他のバス停は道路幅が狭く、設置が困難な場合が多く、道路管理者への占用許可申請や近隣地権者との調整も必要になることから、今後定める地域公共交通計画策定に当たり実施する乗降調査でバス停ごとの利用頻度を洗い出し、その必要性について検討してまいります。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 公共交通である以上、市民一人一人のですね、ニーズにですね、全て応えることはできませんが、関係機関と協議をして乗車率を高めるための運行計画の見直しなどできると思いますので、お尋ねをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 岡林改革推進課長。 ◎改革推進課長(岡林輝君) 現在、土佐市地域公共交通会議において、JRのダイヤ改正にあわせて毎年軽微な見直しを行っておりますが、今後におきましては、来年度策定予定の新たな地域公共交通計画とあわせて、運行計画の見直しを行う予定でございますので、議員各位におかれましては、御理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 最近のですね、市民アンケートを見ると、あなたはバスなどの公共交通機関が充実していると思われますか。はいが10.6%、いいえが70.6%、分からないが18.8%でした。 公共交通手段として、ドラゴンバス運行は鉄道のない土佐市にとって、重要かつ必要であると考えております。利便性を高めて、利用者の増加に努めていただくようお願いをいたします。 次に、「住宅団地の整備について」お尋ねをいたします。 土佐市の定住人口増加策として、私どもの会派の同僚議員がですね、平成26年12月の定例議会で、第5次土佐市行政振興計画にも宅用地を推進しますと書かれてることに絡めて質問をいたしております。その答弁で板原市長は、近年は民間業者による宅地造成や分譲住宅、アパートの建築が増えてきている状況にはありますが、市としての住宅用地整備につきましては、議員さん御提案のとおり、土佐市バイパス、仁淀川大橋の完成により、県都高知市への通勤圏内に位置する地の利を生かすためにも再度検討してまいりたいと考えておりますとの答弁でございました。次の日の高知新聞には、バイパス完成で住宅地整備再検討の見出しも出ておりました。市長答弁後数年がたっておりますが、将来を見据えて必要と考えますが、御答弁をお願いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 板原市長。 ◎市長(板原啓文君) 住宅団地整備に関する御質問でございます。 これにつきましては、平成21年度に高岡地区に住宅団地を造成することを検討したところでございますが、開発には莫大な費用がかかり、したがって分譲価格が高騰するために断念したという経過がございます。 そうした中、近年民間業者により中小規模の宅地造成やアパートの建築が増えている状況から、市に届出のあった位置指定道路及び開発許可申請を平成22年度から令和元年度までの10年間を見てみますと、高石地区1件、蓮池地区10件、高岡地区で15件となっており、総面積は約5万5,845平方メートルで、区画では約226区画の宅地造成がされております。特に、開発許可を伴います3,000平方メートル以上の団地が平成30年度の土佐市バイパス沿線の摺木地区と令和元年度には蓮池寺山地区に宅地開発がされておりまして、また、市道鳴川野田2号線にもアパートや宅地造成が急激に進んでいる状況となっております。また、平成27年度から令和元年度の5年間の市内の新築住宅の件数では、27年度は62件、28年度は84件、29年度は64件、30年度は108件、令和元年度は65件となっており、この5年間で383件が建築されております。 一方、住宅団地の整備については、平成26年度から策定を進めておりました土佐市立地適正化計画の中での居住誘導区域の設定や国土交通省が新たに公表した土佐市ハザードマップの浸水エリアを踏まえて検討してまいりましたけれども、現在のところ具体的な計画には至っておりません。 先ほど触れましたように民間の供給が盛んな現状もあり、公費での整備は現時点では検討から外したいというふうに考えております。議員さんにおかれましては、御理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 土佐市の将来人口の見通しは、国勢調査結果を用いて市町村人口の予測で最も一般的に用いられておりますコーホート平均変化率法では2020年、今年は2万5,146人との推計人口が算出されておりますが、11月1日現在、土佐市の人口は2万6,726人です。推計人口よりも高止まりをいたしております。それにはいろんなことが考えられますが、その一つの要因として、新仁淀川大橋が開通し、土佐市バイパスが全線4車線の通行が可能となり、県都高知市への通勤時間が短縮され、通勤通学圏となったことではないでしょうか。 土佐市は至る所で住宅が建築されております。人口減少が続く中、もう一度、安心・安全、そして安価な住宅用用地建設は、私は未来への投資だと考えておりますが、市長の答弁は再度検討はしていただけないということでございましょうか。再度質問、お答えをいただきたいと思います。 ○議長(田村隆彦君) 板原市長。 ◎市長(板原啓文君) 再度いただきました御質問でございます。住宅団地の整備につきましては、現状では整備は考えておりませんけれども、今後におきましては、民間業者の動向も注視をしながら、土佐市立地適正化計画の中での居住誘導区域の指定や土佐市ハザードマップの浸水エリア等も踏まえまして、安全、安心で住みたくなるまちの実現に向けまして、財政状況なども勘案しながら幅広い視野の中で総合的に調査、研究してまいりたいと考えております。議員さんにおかれましては、御理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 須崎市や高知市など市外から期待をして土佐市に来られた住民に、良い土佐市だと満足してもらえる住宅環境の整備をお願いをして、4問目の質問を終わります。 5問目に入ります。次に、最後の「火葬場・公営墓地の建設について」質問をいたします。 今年の6月議会でも、火葬場整備の質問をいたしました。県の南海トラフ地震被害想定が当初死者数が2,500人から、喫緊の発表では死者数が710人になったということで、火葬場への建設の思いが少し緩んだのかなという気がいたしますという発言に、市長は自席で首を横に振られました。一生懸命やるというような感じで受け止めさせてもらいますと返させていただきました。火葬場整備の質問を度々することから、この頃公営墓地の建設の要望が私のところまでまいっております。少子高齢化や核家族化で墓の管理、維持ができなくなってきており、高齢になって墓参りをするのに、お墓までの距離が遠い。そして、高い所にある。早く墓を下に下ろしたい。そんな声を聞きます。行政は指針を示さなくてはならないと思っております。現在、市が管理している墓地公園の状況とあわせて、火葬場整備の進み具合をお聞きいたします。 ○議長(田村隆彦君) 山本都市環境課長。 ◎都市環境課長(山本文昭君) 都市環境課の山本でございます。火葬場整備の進捗及び墓地公園の状況について、お答えいたします。 まずはじめに、火葬場の進捗状況につきましては、6月議会で答弁をしましたとおり、場所の選定や財源など多くの課題がある中、6月議会以降も場所の選定については、慎重な判断が必要であることから協議、検討を重ねてきましたが、現在も方向性を見いだすところまで至っていない状況でございます。今後におきましては、市の財政状況を見ながら、市民の皆様方の暮らしの安心を確保するためにも、その必要性は十分認識をしており、安易に諦めることなく、粘り強く調査、研究、検討を重ね、具現化に向けて取り組んでまいります。 次に、市が管理をしております土佐市墓地公園の現状について、お答えいたします。墓地公園は昭和47年に整備されており、場所は船越団地東側の山手にあり、面積が約1万556平米で、区画数が514区画あり、現在1区画が空いている状況となっております。なお、この空き区画につきましては、年度内に希望者での抽選を行い、貸付け契約を行う予定となっております。 以上でございます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 答弁をいただきました。火葬場の整備については、現在も一定の可能性を見いだしてないという状況と察しました。財政状況が厳しいとは存じますが、将来なくてはならない施設でございますので、近隣町村と協議をして、適時調査を継続をしてですね、実現に向けて取り組んでいただくようお願いをいたしておきます。 公営墓地につきましては、空きが現在1か所しかない状況だが、年度内に埋まる予定と答弁をいただきました。それでもですね、墓地整備の考えはありませんか。再度、お伺いをいたします。 ○議長(田村隆彦君) 板原市長。 ◎市長(板原啓文君) お答えをいたします。 先ほど担当課長のほうが申し上げましたとおり、市が管理しております墓地公園は現在ほとんど空き区画がない状況でございますので、その必要性は十分に認識をしておりますけれども、場所の選定や財源など多くの課題がありますので、現状での公営墓地の整備は非常に難しいというふうに考えております。議員さんにおかれましては、御理解いただきますようお願い申し上げます。 ○議長(田村隆彦君) 糸矢幸吉君。 ◆5番議員(糸矢幸吉君) 火葬場と同様に墓地整備も建設場所の選定や財政状況から見て、非常に難しいとの答弁でしたが、市民の方々から要望がございますので、実現に向けて取り組んでいただくようお願いをいたします。 以上で質問を終わります。 ○議長(田村隆彦君) 以上で、5番糸矢幸吉君の質問を終結いたします。 ここで10分間休憩いたします。     休憩 午前 11時 1分     正場 午前 11時11分 ○議長(田村隆彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 続きまして、6番田原計男君の発言を許します。 ◆6番議員(田原計男君) おはようございます。議長のお許しをもらったので、通告順に従いまして質問させていただきます。 昨日、議場に入って帰るまで、前におられる執行部の皆さん方、後ろにおられる先輩議員のお歴々方、なかなか元気がない、笑顔がない。そして、山脇議員、池議員、私たち3人の新人も今何をしていいのか分からない。不安に陥っております。それはコロナの影響だと思います。けれど、子供は朝から笑顔で学校へ通って、その中で昔の先人のお話を質問をする前に少しさせていただきたいと思います。 手洗岩と井戸のいわれについて。松尾八幡宮社殿東南にありますこの岩は土佐市の前身であります、明治11年、高岡村に流行をきわめた疫病、コレラを治める祈願のため、京間・摺木地区の人々によって、宇佐竜の浜から運ばれてきたものです。当時、流行したコレラの病いはたくさんの人々の命をむしばみ、全村を恐怖の底に陥れ、村民の平和な生活を脅かしました。この恐怖と不安から逃れるため、京間・摺木の人々は助けを氏神様に求め、その願いを込めてこの岩を奉献したいと重機のない当時、竜の浜からこの岩を神社の庭内まで運ぶということはまさに容易ならぬ難行でした。 まず、数個の四斗だるを使って岩を浮上させ、手こぎの船で塩路を仁淀川口まで引き、そこからは綱を結び、水陸相呼応して、仁淀川を遡り、芝沖で陸上げしました。芝からは竹のころを敷いて、一間刻みに移動させ、最後の山坂はろくろで引き上げ、ついにこの庭内に安置することができたのですが、その苦労は筆舌に尽くしがたいものがありました。 一方、この悪疫の流行に対し適切な防護の手段を持たなかった一般の村民はひたすら御社殿にこもり、御神徳に助けを仰ぎました。その際、心身を清める水を求めて、この庭に深く井戸を掘りました。それが今に残るこの冷水の井戸で、当時は滑車によるつるべ方式で水をくみ上げました。こうした村民の真心が神に通じ、さしもの悪疫もほどなく収まりました。村に平和がよみがえったのであります。 以上が、この手洗岩と井戸のいわれです。私は令和3年には新型ワクチンにより必ずコロナは終息と思っています。 それでは、質問に入らせていただきます。土佐市は人口2万7,000人余り、面積91.50平方キロメートルで、北にそびえる皿ヶ峰の山、市域を流れ日本一の水質を誇る清流仁淀川など、青い空、豊かな自然、川の流れや初めて訪れたのにどこか懐かしい360度自然に囲まれた太陽が染み込んだまちです。この自然の恩恵の下、温暖な気候を利用し、土佐文旦、小夏などの果物類、スイカ、メロン、ピーマン、きゅうり、生姜、ししとうなどの野菜類、日本有数の生産量を誇るカサブランカ、ソリダスターなどの花卉類、多岐にわたる品目を生産しており、園芸王国土佐市を広くアピールし続けております。また、土佐と言えば、かつおを連想される方もおりますが、当市宇佐町は改良土佐生節発祥の地と言われており、かつおの生節は高知県内有数の生産量を誇っております。 このほか、企業組合宇佐もん工房の目玉として、全国的に有名なホエールウォッチングは、ニタリクジラやイルカの群れに出会った方々に大きな影響を与えております。加えて、土佐市には四国霊場八十八ヶ所の35番札所の清瀧寺と36番札所の青龍寺があり、清瀧寺には何と木造薬師如来立像があり、これは国の重要文化財に指定されております。近年では、県内外からの人の流れが活発になっております。 その土佐市にも、かねてから切望しておりました高速道路の延伸に伴い、土佐インターチェンジが平成14年7月に完成、土佐市バイパスが開通。市道林口清滝線においても、高速道路下、カルバートボックスがつき、両側歩道の2車線が計画されます。 当時、清滝集落の世話役であった森高茂氏より、清滝第一部落長、伊東聖隆氏、清滝第二部落長、津野速雄氏の御尽力があり、四差路鳴川野田線より清瀧寺参道勧請口までの地権者三十数名より土地については、全員協力することで同意が得られました。平成20年9月26日、土佐市議会議長三本富士夫氏の、土佐市議会において請願が提出され、採択されました。 本年、令和2年8月に四差路鳴川野田線よりカルバートボックス高速まで区間が完成いたしましたが、計画当初のカルバートボックスより清瀧寺勧請口までの残り300メートル、車線幅4メートルから5メートルの狭隘道路のままとなっております。 土佐市観光ガイドには、観光スポットの一つとして清瀧寺が掲載されております。また、四国八十八ヶ所の札所として、日本全国から多くの参拝者が訪れています。カーナビゲーションの普及で参拝・観光者は自動車を利用し、市道清滝線の交通量は春と秋の観光シーズンをピークとして増加しております。また、歩道のない狭隘な道は近年のウォーキングブームによる徒歩での参拝や歩き遍路者の増加、また地域生活においても、道に不慣れな県外の自動車と歩行者の譲り合いです。徒歩でも自転車でも安心して、参拝、観光できるように残りの工事を完成していただきたく思っているところであります。 そこで、建設課の課長に質問します。現在の市道清滝線の延伸における状況と今後の方針、またそれにおける課題などの取組について御答弁をお願いします。 ○議長(田村隆彦君) 有藤建設課長。 ◎建設課長(有藤芳生君) 建設課有藤です。田原議員からいただきました、市道中町清滝線延伸における状況、課題、今後の方針について答弁させていただきます。 市道中町清滝線は清滝地区と高岡中心部を南北に結ぶ幹線市道の一つで、南に位置する市道藤並町林口清滝線とあわせて、総称清滝線として整備しているところであります。清滝線の計画総延長は約750メートルあり、先行して鳴川地区と野田地区を東西に結ぶ鳴川野田2号線の交差部から忠霊塔西側に位置する高速道路高架下までの区間、藤並町林口清滝線の整備を実施しており、事業の着手から用地取得、工事へと長い時間を要しましたが、関係する皆さんの理解と協力のもと、本年8月に狭隘部分が完成し、全線供用となったところであります。 議員質問の中町清滝線はその次の路線であり、高速道路高架下から北へ集落内を通り清滝寺参道の入り口付近まで約300メートルの改良拡幅となっており、用地取得を伴う道路線となっております。現在、所管において主要幹線の位置づけのもと、国の交付金事業の整備計画に計上していますが、まだ事前の準備段階の一つであり、今回のように用地取得を伴う路線については、関係する地権者の皆さんに事前の合意形成を得ることが何よりも重要となります。 それぞれの取得に係る諸条件等も含めて理解をいただくことと、加えて居徳遺跡の調査エリアに入ることから、事前の埋蔵文化財の試掘準備やその結果にもよりますが、本格的な調査となれば多くの時間を費やすこととなります。 現在、建設課において、毎年のように市内全域から寄せられる要望路線は数多くあり、安全上に支障を来すおそれのあるものや排水機能を有しないもの、さらに市内500か所を超える橋梁点検やその修繕補修を喫緊の課題として優先的に取り組んでいるところであります。 このような状況下でありますが、当該路線周辺エリアは近年宅地化も進んでおり、清瀧寺への参拝客も県内外から多く訪れ、学童の通学路ともなっておることから利便性、安全性を考えると整備推進は必要であると認識しており、今後に引き続いて検討してまいりますので、議員各位の御理解と御協力のほどよろしくお願いします。 ○議長(田村隆彦君) 田原計男君の1問目2回目の質問を許します。 ◆6番議員(田原計男君) 有藤課長、御答弁ありがとうございました。 答弁の中で、整備計画にあるが、準備段階の一つであるとのことで、いくつかの課題もお聞きしたところであります。用地取得は個々の調整等もあり、時間を要すると思いますが、合意形成が整った際にはぜひ推進のほどよろしくお願いします。 今日、親子間、兄弟間をはじめ、様々な事件が毎日のようにテレビ・新聞等で暗いニュースが報道されております。昔はほとんどなかったと思いますが、地域の希薄化がその原因とも言われております。今日、地域の皆さんが一つのことに集うことが少なくなりました。氏神様はお祭りの前には境内の草刈りや清掃等の作業があります。仮にある人の作業が遅い場合は周りの人で補う日本伝統の助け合いの精神が含まれ、同じ共有したものが同じ方向へ進み、その達成した喜びを共に分かち合う。これが氏神様の原点であり、単なるお祭りを遂行することだけでなく、地域の絆を深めるという非常に奥深く重要な意義があります。 最後になりますが、土佐市がワンチームとなれば、きっと道もつくと思います。市長、本当によろしくお願いします。 ○議長(田村隆彦君) 田原計男君の2問目の質問を許します。 ◆6番議員(田原計男君) 2問目の質問ですけど、「子供の発達障害について」です。 小中学校の15人に1人の割合で、その可能性があるという発達障害。生まれつきの特異な感覚などが周囲に理解されにくく、甘えている、怠けていると誤解されやすいことから、生きづらさを感じて、不登校やひきこもりにつながってしまう子供も少なくありません。さらに、コロナ禍の中で不安と混乱が続く学校生活にペースがつかみきれず、1学期を過ごし、自信を失ったり、対人関係上の悩みを抱く等の事例が増え続けていると思われております。 現代社会、子供への虐待、歯止めが利かない少子化現象など子育てにまつわる問題は深刻さを増すばかりです。子供たちも苦しんでおります。いじめ、不登校、不安障害、ひきこもり。自分と他者の心を理解することに苦労し、対人関係に起因する精神問題を抱える子供たちの数は増加の一途をたどっております。知的発達に遅れはないものの、学習面や行動面で著しい困難を示す児童生徒の割合は平成24年に文部科学省が実施した調査では、通常の学級に在籍する発達障害の可能性のある児童生徒は教師による回答だけで6.5%に上り、その多くが注意欠如多動性障害、自閉症スペクトラム、限局性学習症などの発達障害を有しています。 少子高齢化が加速度的に進む我が国において、次世代を担う子供たち、そして、彼らを生み育てる私たち親の心身を守ることが何よりの優先課題となります。 そこで、井上学校教育課長にお伺いします。本市において発達障害のある児童、支援していく上で、どのような課題となっているのか、現状についてお伺いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 井上学校教育課長。 ◎学校教育課長(井上夕起子君) 学校教育課井上でございます。田原議員さんからいただきました「子供の発達障害について」の御質問に、お答えいたします。 発達障害とは、成長の過程で発達に偏りがあることから苦手なことやうまくできないことが増え、日常生活や学校生活で困り感が生じる生まれつきの脳機能の障害です。ここ数年、発達障害に対する認知や保護者の方の理解が高まり、関係機関が連携してその支援に当たる体制が整ってきたことで発達障害と診断される幼児児童生徒が増加しております。子供によくある診断名としましては、注意欠如多動性障害、いわゆるADHDや自閉症スペクトラムです。障害の種類により苦手なことやうまくできないことがあり、例えば、多動の傾向が強く出れば、元気がよく積極性にあふれているが、じっとしていることが苦手で集団のルールを守ることができにくい。また、自閉の傾向が強く出れば一つのことに集中して取り組むことはできるが、人とのコミュニケーションが苦手など発達に偏りが見られることがあります。 これらの偏りを特性とし、小中学校では、その特性により特別支援の情緒学級へ入級する場合と入級はせずに普通学級の中で特別な支援を受ける場合があります。また、保育所では発達障害の診断名のついた園児には原則加配保育士をつけることとしており、その子供に合った支援を行っております。小さい時期から子供の特性を理解し、その子に応じた対応を組織的に行っていくことは子供の成長にとって望ましいことであります。発達障害があるかどうかという見極めは病院の医師の判断によります。特性を幼児期や学童期など早期に発見し、それぞれの特性に応じた療育等を進めることで保育所や学校で安心した生活が送れるよう支援することができます。 本市の相談支援体制としましては、土佐市内の児童発達支援事業所の専門員が保育所や放課後児童クラブ、乳幼児健診などを巡回し、施設に従事する職員、保育士や保護者に対して適切な助言を行う土佐市巡回支援専門員派遣事業や、年長児が小学校就学に当たり、保護者が相談する機会として県教育委員会特別支援教育課の教育相談員派遣事業がございます。小中学校の教員が相談したい場合は、専門家のアドバイスを受けることができる特別支援教育課の外部専門家を活用した支援体制充実事業を活用できます。また、小中学校では、各学校の中で特別支援教育学校コーディネーターを位置づけており、学校内で特別支援学級の児童生徒や普通学級で特別な支援の必要な児童生徒の支援をコーディネートしております。そして、関係機関を含めた校内支援会を開き、その子供の特性を踏まえた支援を、誰がいつどういう形で行っていくのか等協議し、組織的に実践しております。その他、各校に配置している特別支援教育支援員が子供に寄り添い、授業中に学習に集中できるよう促したり、個別対応を行ったりしております。そのような支援を継続していくことで、児童生徒が安心して学習したり、友達と関わったりする環境が整い、集団の中で学習できるようになった事例も報告されております。保育所、小中学校では、保護者とも連携し、日々子供たちの様子を御家庭へ伝えたり、様々な成長の変化を保護者と共有したりしております。しかし、学校などの集団生活の中で周囲にその特性が十分理解されずに、友達との間でトラブルが起こってしまうということもございます。学校や学級の中で、子供の特性を十分に理解した対応を組織的に行っていくことが大切であると言えます。 学校組織としての課題では、特別な支援を要する児童生徒の増加により、一人一人の困り感に沿った対応が難しくなっていることが挙げられます。学校内の限られた人員をやりくりしながら、一人一人の子供たちへの支援を行っていくことと教員の働き方改革との両立が年々難しくなってきております。しかしながら、特性を持った子供たちもゆっくりではありますが、時間とともに成長していく中で、特性がだんだん弱まってくる事例は少なくありません。保育所や小中学校、家庭でもその子供らしく生活ができるよう、保護者と十分連携して見守っていくことが大切であると考えておりますので、議員におかれましても、御理解のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 田原計男君の2問目2回目の質問を許します。 ◆6番議員(田原計男君) 井上学校教育課長、本当に真剣に取り組んでいってもらう御回答ありがとうございました。 親の立場になると、実際子供に障害がある、障害が疑われると聞いたとき、誰でも大きなショックを受けると思います。しかし、一口に障害と言っても、程度や年齢、生活環境などによっても症状が異なり、重いものから軽いものまで幅広く存在します。また、子供の場合は、成長により状態は変化するもので、今の状態のままで続くわけではありません。早期に治療に取り組むことで、改善率が良くなるとも言われております。発達障害であっても、大人になって社会で自立して暮らしている場合も珍しくありません。支援の目標は子供それぞれの特性を伸ばして、自立と社会適応を目指すことにあると思います。発達障害を有する子供の心身の健全育成のために学校と家庭がつながり、そして、地域の関連諸機関がそれぞれの機能を生かし連携し、子供たちの幸せな社会生活を支援できるよう願うばかりです。私も今、子供に教えられながら、育てている親の一人です。 これで質問を終わらせてもらいます。ありがとうございました。 ○議長(田村隆彦君) 以上で、6番田原計男君の質問を終結いたします。 続きまして、16番三本富士夫君の発言を許します。 ◆16番議員(三本富士夫君) 議長のお許しをいただきましたので、質問いたします。 その前に、先日、市民の方から厳しい御指摘がありました。南国・香美市、その他市町村、特に津野町では1万円の商品券、2002年4月2日以降に生まれた人には2万円上乗せして配ると。土佐市では、65歳以上に3,000円の商品券を配ると。そういうと65歳以上支えてる私ら、ないがか。土佐市はなんで、こんな市民の声もあります。 本題に入ります。「南海地震対策について」。私も最近、宇佐・新居・用石地区の一時避難場所を約2週間かけて見てきました。山へ向かう避難路もいろいろあって、軽トラックで上がれるようなよく整備されたスロープ、段差の大変高い段差のある所、階段のある所、また、ジェットコースターのコースのような鉄骨で組んだ避難路。また、避難場所と言えば、コンクリート舗装や砕石が敷かれたきれいに整備された所や土のままの所、どこが避難場所か探し回っても少しの平地があって墓ばかりの所。タンク山裏山1,400人も避難せないかんと。グラウンド裏山400人おれるものか、気になって、もう一度見直しに行ったことでしたが、旧宇佐支所跡の避難タワーを除き、終了したものと思います。 一時避難場所について。一時避難場所の整備と言えば、例えばグラウンド裏山、タンク山は完了したのか。グラウンド裏山は平成30年12月議会で我が会派の中田議員も、グラウンド裏山の件を取り上げておりました。その時に土佐市長の答弁では、この避難場所につきましては、地元から強い御要望とここしか可能性がないとの合意調整の中で整備した経過があるとのことでございます。この付近一帯は急傾斜であり、適した場所がなかったため、やむを得ず墓地の跡地を避難場所として地元の方の御了承をいただき、整備を行ったというふうにお聞きしております。また、当時の地元説明会では、墓地の跡地であり、現在も無縁墓地が点在することから現状の地形を大きく変える整地ができないことや墓石の処理も必要最小限となることを説明し、御理解をいただいた上で整備を行っております。当然、墓地の跡地を利用し、現在も無縁墓地が点在している中での避難場所でございますので、他の避難場所と比べると環境は十分でないというふうに思いますがと。今後におきましては、墓地の形状を変えない方法でどのような整備ができるか。また、滞在環境を改善していく別途の方法はないかについて調査・検討してまいりたいと考えておりますと答えております。 もう中田議員の質問から丸2年になりますが、調査・検討して、どう対応したのか。また、グラウンド裏山で建設費がどれくらいかかっているのか。甫渕のタワーでどれくらいかかったか。現在、土佐市全体において南海地震対策の一時避難場所について、どれくらいかかっているのかを市長にお聞きいたします。 また、海洋高グラウンド裏山391人が避難するようになってます。391平米と。また、タンク山につきましては、平地もほぼないが、急峻な坂や階段に1,400人おれるのか。疑問を持っておりますが、防災対策課長にお答え願います。 全般的に一時避難場所の草や木の維持管理にシルバー人材センターに委託など結構経費が各町内会の負担になっています。全て市に負担せよというのではないが、せめて避難場所に対し、採石を敷くなりコンクリート貼るなり改善したらどうでしょうか。 例えば、新居の上ノ村神社のある一時避難場所へ上がっていったら、側壁にグリーンシートなどをかぶせていましたが、草も生えてなくて、きれいに整備されていました。改善できる所は市で改善しなければ、現実、町内会加入者だけで負担しています。このことを市長はどのように思いますか。 二次避難場所への避難路について。昨年12月議会で、私の質問に一時避難場所から二次避難場所への道を高台移転事業と並行して整備検討すると市長は答えましたが、それ以降に行われました土佐市と宇佐防災組織との会へ私も出席していましたが、市長の挨拶から始まり、各地元から一時避難場所管理の要望も市長は発言せず、副市長、あれはできない、これはできないということばかりで、地元から要望の中で山をつなぐ道の件が出ていましたが、副市長の口からは検討していくとの答弁でした。これを私はどう受けとめたらええのか。昨年の12月議会での答弁では、二次避難場所への道の整備をすることを前提に言ったと受け止めていますが、今どのような検討をしているのか、市長にお答え願います。 三つ目の避難困難者対策について。私も我が町内会の指導的な役割を担っていて、避難困難者の名簿も預かっています。実際、地震が起こり、津波が来たら、避難困難者をどうすべきか分かりませんが、私だけでしょうか。また、高齢者から私はもう家と一緒に流されるがじゃとこのような投げやりな言葉も聞こえてきますが、避難訓練などもっと行政から積極的に地域に入り、実際にどうするのか、手本を示してもらいたいが、いかがでしょうか。担当課長にお聞きします。また、避難困難者対策として、福浜などを検証した結果、西新町、松岡二区等の避難場所より遠いから支所跡へ避難困難者対策として、タワーを造ると聞くが本当でしょうか。タワーは支所跡地だけでしょうか、市長にお聞きいたします。 以上、1回目質問を終わります。 ○議長(田村隆彦君) 板原市長。 ◎市長(板原啓文君) 三本議員さんからいただきました「南海地震対策について」の御質問に、お答えを申し上げます。 1点目の津波指定緊急避難場所についての御質問につきましては、宇佐地区に整備完了しております22か所の津波指定緊急避難場所のうち、グラウンド裏山指定緊急避難場所及びタンク山指定緊急避難場所につきましては、平成30年12月議会で答弁をいたしましたように、津波から命を守るための一時的な避難場所として、必要な整備は行っている状況ではありますけれども、他の避難場所とは違い、墓地が点在する環境であり、滞在環境を改善する必要があるものと議員さん同様に認識をしております。 しかしながら、現状から地形を変える、整地ができないことや舗装なども困難な状況であることは以前お答えを申し上げていたところでございます。 その後、防災対策課におきまして、改めて現地を踏査し、墓地の形状を変えない方法で、どのような対策ができるのか、調査、検討をしたところではございますけれども、やはりまだ現状におきまして、抜本的な改善策を見いだせていないというのが実情でございます。 市といたしましては、この二つの指定緊急避難場所については、他の指定緊急避難場所とは違い、維持管理にも困難な点が見られることも認識をした中で、管理しやすい環境整備、ひいては滞在しやすい環境とするには、どのような仕組みやあるいは支援ができるのか、その具体案について、さらに検討を重ねてまいりたいと考えております。 また、指定緊急避難場所の維持管理について、自治会によっては、草木の伐採を業者に有償にて依頼している事例があることへの私の考えはとの御質問につきましては、これまで御説明をしてきたことの繰り返しとはなりますけれども、御案内のとおり、市内46か所のうち、整備を行った44か所全ての指定緊急避難場所におきまして、維持管理に関する覚書を自治会と市との間において締結しているところでございますけれども、覚書の内容は議員さんも御承知のとおり、草刈りなどの日常の維持管理や軽微な修繕は自治会が行い、災害等による復旧、または軽微でない修繕、また改修につきましては、市が行うこととしておりまして、お互いが役割分担を行い、来たる災害に備える内容としております。覚書を締結以降、高齢化や人口減によりまして、地域の担い手は減少傾向にあり、また自治会加入率も本市全体で55.83%、宇佐地区は市内8地区で最も高い71.82%であるものの、減少傾向は顕著であります。 こうした中、自治会の皆様には避難場所の清掃、草刈りの作業に御尽力をいただいております。一方、議員さんの御指摘のように、自治会によってはシルバー人材センターなどに有償委託されていることも承知をいたしております。 御質問は一つの町内会では限界があるとの趣旨であろうと理解をさせていただいておりますが、確かに各町内会によっては高齢化が大きく進み、共助力の低下が著しい所もあると思われます。 これまでの津波避難場所の維持管理は各町内会への加入者同士の共助による町内会単位での維持管理が主であったと思いますけれども、高齢化がますます進む今後の維持管理における共助の在り方の一つとしては、例えば、宇佐地区町内会連合会を中心とした町内会同士の共助による地区単位での維持管理の形がふさわしいのではないかとも考えるところでございます。 市民の皆様にとりまして、津波指定緊急避難場所は命を守るための重要な施設であり、地域に大切にされる施設でなければなりません。維持管理の手法は各町内会によって判断され、覚書に基づく管理をいただいているところでありますけれども、今般行っていただきましたような点検等を通じまして、顕在化した軽微でない内容は市のほうで対処もいたしますので、いずれにいたしましても、避難場所の維持管理も命を守る取組の一つであることも含め、御理解をいただきますようお願いをいたします。 次に津波指定緊急避難場所の整備につきましては、国費及び市費の合計となりますけれども、グラウンド裏山指定緊急避難場所が2億7万円。甫渕公園の避難タワーが1億655万円。土佐市46か所の津波指定緊急避難場所のうち、整備を必要といたしました44か所の整備費総額は33億5,991万円となっております。 続きまして、二次避難場所への避難路の検討状況につきまして、お答えを申し上げます。議員さんも御承知のとおり、検討に当たっては、まず本年2月12日に市、町内会連合会、自主防災組織、消防団の計4団体による宇佐地区津波指定緊急避難場所一斉点検から始めました。この一斉点検の目的は津波避難場所完成以降、各避難場所の老朽化も見え始めたことや地域の皆様が訓練等を重ねられる中でお気づきになった点、これらを改善をし、今後のより良い避難場所としていくことを一つの目的として行ったところでございました。また、同時に4団体が一体となって行うことによる全体的な共助力強化を二つ目の目的として行ったところでございました。 この一斉点検によりまして、地域の皆様から二次避難場所への避難路のほか、のり面のひび割れへの状況とか、また立木の伐採、維持管理における人手不足など様々な御意見や御要望をいただいたところでございます。いただいた御意見等については、先に申し上げました二つの目的を達成するためにも、地域でできること、行政でできること、それぞれの立場で速やかな対応方途が見いだせず、今後の課題とした内容もございますけれども、今できることを行っていかなければならないと考えております。 この一斉点検に続き、本年11月5日及び11月18日には地域の皆様に先導していただきまして、萩谷川上流と塚地の青龍寺遍路道をそれぞれの起点といたしまして、宇佐町灘の十郎谷指定緊急避難場所及び新居の白菊園裏山指定緊急避難場所までの北山尾根の山道を踏査し、二次避難場所への避難路検討のための現地確認をしております。防災対策課からの報告では、当日現地確認に参加した方の年齢層は30代後半から70代後半。所要した距離と時間は起点から宇佐町灘までの距離約5キロ、所要時間約3時間。また、起点から白菊園裏山までの距離約6キロ、所要時間約4時間を要し、また形状としては、起伏が激しく、狭隘な場所もあることから、踏査した実感としては実際に地震が発生をし、避難場所で一昼夜過ごした後の山道の活用は一部の高齢者や要配慮者の方々には困難ではないかとのことでした。 一方、御案内いただきました地域の皆様からは要配慮者以外の方の避難路、または緊急連絡道としての活用も視野に入れてはどうかとの御意見もいただいているところでございました。 この山道踏査の実感から今後整備が進みます公共施設の高台移転に伴う造成地や移転後の施設に一時的に滞在するなどし、道路啓開後にて浸水区域外の指定避難場所へ輸送を行うなども対策の一つではないかとも考えております。 いずれにいたしましても、この二次避難場所への避難路確保につきましては、議員さんも御承知のとおり、課題も多く、今後も引き続き現地踏査をはじめとする様々な検討を行い、地域の皆様と共に推進してまいりたいと考えておりますので、議員さんにおかれましては、一層の御理解、御協力のほどよろしくお願いを申し上げます。 続きまして、旧宇佐支所跡地に計画しております宇佐津波避難タワーにつきまして、お答えを申し上げます。 これまでも本議会や南海地震対策特別委員会をはじめ、地元説明会におきまして説明させていただいており、繰り返しとなり大変恐縮に存じますけれども、改めて説明をさせていただきます。 宇佐地区における津波指定緊急避難場所の整備につきましては、地権者をはじめ地域の皆様に御協力いただき、平成25年から平成29年にかけまして、全22か所の整備が完了しております。議員さんには平成24年の避難場所選定段階から南海地震対策特別委員会の委員として御尽力をいただいておるところでございますけれども、津波指定緊急避難場所の候補地選定に当たりましては、各自治会の皆様の御意見をいただき、御自宅から避難場所の入り口まで15分以内に到着できる背後地の山を選定してきたところでございます。 しかしながら、避難場所の整備以降、地域における避難訓練や平成30年7月に地域の皆さんと実施をいたしました宇佐地区津波避難検証によって、15分以内の避難が困難である高齢者等の方々がいらっしゃることを確認したため、市としましては、これまでに整備した背後地の津波指定緊急避難場所への避難を基本原則とした上で、一人でも多くの命を救うことができるよう津波指定緊急避難場所を補完するためのハード対策が必要と考え、今年度、津波避難タワーの建設を決定したところでございます。 津波避難タワーの建設場所の選定に当たりましては、津波避難検証によって判明した15分以内の避難が困難となる地区が救え、かつ早期建設が可能となる旧宇佐支所跡を選定をし、本年7月9日に住民説明会を開催したところでございます。 避難タワーの整備方針といたしましては、避難対象者として、高齢者や避難行動要支援者及びその支援者を想定し、避難想定人数96人、避難可能面積144平方メートル。備蓄倉庫、トイレスペース45平方メートルで、予定地の津波浸水深8メートルに余裕高4メートルを加えた地盤高12メートルに、避難スペースを整備する方針としております。また、現在計画しております旧宇佐支所跡地以外での避難タワー整備につきましては、現時点におきましては計画いたしておりません。御理解賜りますようお願いいたします。 以上でございます。 ○議長(田村隆彦君) 矢野防災対策課長。 ◎防災対策課長(矢野康孝君) 防災対策課矢野です。三本議員さんから私にいただきましたグラウンド裏山及びタンク山津波指定緊急避難場所における避難スペースの御質問につきまして、お答えいたします。 御質問の2か所の避難所における避難想定人数は三本議員さんの御質問のとおり、グラウンド裏山指定緊急避難場所391人、タンク山指定緊急避難場所1,407人であります。この二つの避難場所はこれまでの答弁のとおり、ほかの避難場所とは違い、墓地が点在する環境であり、避難広場の面積確保においては、一団での確保が難しいため、点在する平場を合わせた形の確保となっていますが、避難広場の高さや避難者1人当たりの確保面積はほかの避難場所と同様に標高25メートル以上の高さに1人1平方メートルを確保しております。1,407人の避難人数を想定するタンク山指定緊急避難場所の滞在場所は避難広場に加え、標高25メートル以上の避難路も避難スペースとして活用していただけるものとしています。 しかしながら、先ほど市長よりお答えいたしましたように、この二つの避難広場には墓地が点在しており、舗装も困難な状況から自治会の皆様が管理しやすい環境整備、ひいては滞在しやすい環境とするにはどのような仕組みや支援ができるのか検討してまいりますので、御理解賜りますようお願いいたします。 次に、避難困難者対策についての御質問のうち、避難訓練へ行政が積極的に地域に入るべきではとの御質問に、お答えいたします。 本市の津波浸水想定区域である宇佐地区、新居地区、高石用石地区におきましては、自治会及び自主防災組織が中心となって、津波避難訓練を実施いただいているところです。避難訓練は自助、共助、公助とありますように、個人、地域、行政、それぞれが日頃より来る災害に備えて主体的に取り組まれ、繰り返し訓練を重ねることにより、1人でも多くの命が守られ、つながるものであります。 自助、共助の取組として実施いただいております住民主体の訓練内容は多くの地域では炊き出し訓練のほか、避難場所まで逃げる命を守る訓練を中心として実施いただいております。これからは命を守る訓練に加えまして、避難した後の避難場所での滞在訓練、いわゆる命をつなぐ訓練も重要であると考えております。 今後、防災対策課といたしまして、三本議員さん御指摘のように、住民代表が集まって開催される命をつなぐ滞在訓練を町内会連合会、宇佐町自主防災連絡協議会または各自治会などにおいて開催されます際には、職員の派遣など市としてできるサポートを様々な形で行ってまいりたいと考えておりますので、議員各位におかれましても、御協力のほどよろしくお願いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 岡本長寿政策課長。 ◎長寿政策課長(岡本久君) 長寿政策課の岡本です。三本議員さんからいただきました避難困難者対策についての御質問に、お答え申し上げます。 平成25年6月に災害対策基本法が改正され、市町村に災害時に自力で避難することが困難な高齢者や障害のある方など避難行動要支援者名簿の作成が義務付けられました。この名簿につきましては、災害発生時やそのおそれが高まったときに安否確認や避難支援に役立てるため、本人からの同意を得た上で消防機関や民生委員、自治会長等の避難支援関係者に事前提供を行っております。名簿の運用につきましては、平常時の地域の見守りや日常的な支え合い活動につなげていただき、災害時の避難支援に御活用いただければと思います。また、名簿とあわせて本人や家族等と話合いの上、個別に避難計画の策定を行っておりますが、実際の行動については十分ではないと考えておりまして、個別計画を実効性のある内容とするためにも、地域の避難支援等関係者の御協力をいただきながら、要配慮者参加型の避難訓練を重ねて、計画の見直しも行っていきたいと思います。 宇佐地区におきましては、毎年実施いただいております一斉の津波避難訓練にあわせて、要配慮者の方に参加をお願いし、支援者にも御協力いただきながら個別計画に沿った避難訓練を行い、個別計画の検証も行っているところです。お体の状態により参加が難しい場合もございますが、災害時要配慮者を津波から守る対策は非常に重要な課題であると認識をしておりますので、逃げる気持ちを持っていただけるよう今後も可能な範囲で参加を呼びかけ、避難訓練を行っていきたいと考えておりますので、議員さんにおかれましても、御理解、御協力をお願いいたします。
    ○議長(田村隆彦君) ただいま、16番三本富士夫君の質問続行中でありますが、昼食のため、午後1時まで休憩いたします。     休憩 午後 零時 5分     正場 午後 1時 0分 ○議長(田村隆彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 三本富士夫君の2回目の質問を許します。 ◆16番議員(三本富士夫君) 2回目の質問をいたします。 いろいろお聞きいたしました。グラウンド裏山で2億7万円、甫渕タワーで1億655万円。15分以内に避難することが困難な地域のために、タワーを支所の跡地へ造るということですね。 タワーの件です。支所跡以外、タワーを造らないということで。しかし、私もこの質問に当たり、自分も調べてみました。普通に歩けば早くなるので、バイクを押して何地点かを調べてみました。15分を超えると言われる範囲と思われる場所、東から一番南東部、東新町と西新町の間にある橋、そこからタンク山まで計りました。9分58秒。松岡屯所、10分2秒、タンク山まで。郵便局からタンク山まで11分。片や、福島とか松岡二区からタワーの要望あった所ですが、宇佐郵便局から渭浜砂防避難場所まで11分52秒。福岡一区、二区、神母神社から渭浜砂防、12分40秒。結果的には福島一区、松岡二区から渭浜の砂防のコースが、時間が余計かかりました。ちなみに、東町の中間地点から防災公園まで計りましたが、10分33秒ということです。なんか、市のほうの言うのとちょっと違うような気がしますけど。私の調べたのはタンク山も水道タンクの下の山の付け根、上り口でした。起点と出発点と到着点の問題もあろうと思います。市のほうはどういうのがでやったか知らんけど、宇佐の地形は灘では山が近く、海洋グラウンド裏付近から徐々に湾曲になり、海岸から遠くなります。松岡二区付近、西新町付近では山がさらに遠い。だから、避難経路の距離が長くなっております。私は福浜や松岡から頼まれたわけでも何でもありません。ただ、現実を知りたかっただけです。市は実際に福浜の高齢者12人に歩いてもらい、時間を計ったら福島一区で15分をクリアしたと言っていますが、計測起点でも左右されるし、今なら地図上でも経路計算は測れるでしょ。経路の距離を測れるでしょう。この計測自体、問題があります。私なりに歩いた人に、歩いた参加者に話を聞くと新しい南北道路、これ多分、奥田の釣具店から突き当たり、渭浜の突き当りまでです。あたりで14分ということでやめたということを聞きました。そこから避難場所の、渭浜のダムの入り口の避難場所まで西へ3、40メートル。そこから山の付け根まで50メートルは優にあります。到着地点をどこに取るかによって大いに違います。まして、途中でやめたいうて聞きましたが。私には、そこへ造るなと言いゆうがやないです、支所へ。その時間計測して、支所のほうは遠かったき、やるということで決めたと思います。ところで、タンク山裏山、地域の高齢者の時間計測をしたと聞いたことがありませんけど、もちろん実証したんですよね。グラウンド裏山は強い要望があったから造った。 一方、福浜一区タワーを造れとの請願が提出されるなど強い要望だと私は思うが。また、私なりに両地区地域を計測した結果も踏まえて、できない理由を市長に説明を願いたい。 グラウンド裏山の件ですけど、地域から要望があり、墓や狭い状態も承知の上で造った。391人もおれないと思うが。また、福浜三区の集会所から私なりに灘の十郎谷へバイクをついて計りました。8分25秒で行ける。十郎谷は避難場所が二段になっておりまして、まだ開発の余地はあったろうと思います。ちなみに、福浜三区の南側、県道より外側にある福浜四区が十郎谷に避難するようになっていて、福浜三区住民の一部も中川橋を通り、突き当たりで同じような距離を左右に分かれて、距離は、避難場所の距離はあまり変わらない。 中田議員の質問から2年たつが、調査、検討すると市長は答えていましたが、何にも変わっておりません。というより、なんちゃあしちゃあせざったがやないろうか。あの周辺は西へ100メートルぐらいに十郎谷、東に福岡裏山、そして、そのさらに100メートル先に渭浜砂防ダム西入り口があります。福浜がどうでもええということではないです。そのグラウンド裏山も付近の人は怖いからよう上がらんという声もあります。分散するなり、全体の構想や設計の段階でやりようがあったのではないかと私は思いますが。先ほどの答弁でも、抜本的な改善策は見いだせないとのことですが、私が素人目で見てもあまり対応のしようはないように思います。 中田議員の質問の時、現状知らないようでしたが、2年もたち、確認したと思いますが、2億も投じた避難場所をどのように受け止めているか、市長にお聞かせ願いたい。 タンク山裏山も海洋グラウンド裏山と同様、平地のできようがない。スロープや階段にとどまる以外ないでしょう。テントの、簡易トイレの設置さえ危ぶまれます。決してね、タンク山も1,400人もおれん。防災対策課長に、地域住民からの不満の声がありませんか。あれば、お聞かせ願いたい。 以上です。 ○議長(田村隆彦君) 板原市長。 ◎市長(板原啓文君) 三本議員さんから再度いただきました御質問に、お答えを申し上げます。 宇佐地区津波避難タワーにつきましては、本年7月9日に開催いたしました住民説明会や本年9月の南海地震対策特別委員会で説明させていただきましたとおり、平成30年7月に実施をいたしました宇佐地区津波避難検証結果や令和元年7月から9月に実施をいたしました宇佐地区地域実態調査結果に基づき、現在タワー建設予定地としております旧宇佐支所跡地に建設することを決定しております。建設に当たっての詳細な根拠として、まず歩行速度の設定につきましては、津波避難検証で地域の皆様に実際に各自宅から津波避難場所まで歩いていただき、その中で最も歩行速度が遅かった高齢者の方の歩行速度である毎分39メートルを採用しています。 次に、避難時間の設定はこれまでに山手に整備完了している津波指定緊急避難場所の整備方針と同様の15分を採用し、この歩行速度を毎分39メートルと避難時間15分を掛け合わせて算出される距離が585メートルでございまして、これが津波避難、時間15分で移動できる避難可能距離と設定をしております。 その後、タワーへの避難対象区域の設定として、距離が計測できるGIS、地理情報システムですが、これの電子地図上で山手の各津波指定緊急避難場所から避難可能距離585メートルで歩ける範囲を複数のルートで確かめており、その結果、山手の各津波指定緊急避難場所から585メートルに届かなかった松岡一区、松岡二区、西新町のいずれも海岸側の一部エリアをタワーへの避難対象区域と設定したところでございます。 以上のようにタワー建設に当たりましては、実際の現地検証を土台に決定しており、今の状況で必要となるタワーは1基であると考えております。 三本議員さんにおかれましては、実際に避難される方のお気持ちに寄り添うべく、御自身の足で、足を運んで幾つもの避難場所の、避難所要時間やさらにはその分析を詳細に行っていただいており、その真摯さに敬意を申し上げますとともに、今後とも南海地震対策特別委員会の委員長といたしまして、忌憚のない御意見、御提言をいただきますようよろしくお願いをいたします。 続きまして、2億円を投じたグラウンド裏山をどのように受け止めているのかとの御質問に、お答えを申し上げます。 議員さんにおかれましても、十分御承知のとおり、当時、南海地震が今後30年以内に起こる確率が70%程度、いつ起きてもおかしくないと言われる緊迫感の中、命を守る津波緊急避難場所の整備はまさに喫緊の課題として捉え、用地確保に時間がかかってはならないとそれぞれの地元の皆様の多大な御尽力、また地権者の皆様の土地提供という御理解、御協力を得ながら、官民一体となって取り組んでまいったところでございます。 こうした中、グラウンド裏山につきましては、急傾斜地の現状、墓地の点在等難題の中で、複数回の設計の変更を重ねながら、他避難所から大きく遅れながらも、最終的に現在の工法しか確保のしようがないとの地元の皆様の御承諾を得、施工に至ったところでございます。 厳しい現地の条件がゆえに、多額の費用がかかりましたが、対象市民の皆様にとりましては、一定の安心材料となっているものと存じます。 ただ先ほど申し上げましたように、改めて現地も確認する中、課題を内在しての一定の完成であったものと認識しているところでございまして、今後維持の面も含めた環境整備改善に向けて取り組んでまいらなければならないと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 矢野防災対策課長。 ◎防災対策課長(矢野康孝君) 三本議員さんから再度私にいただきました地元住民からの不満の声はないかとの御質問に、お答えいたします。 私が着任いたしました本年4月以降についてですが、グラウンド裏山指定緊急避難場所の避難広場について、墓地が点在する状況や舗装や砕石が敷かれていないことによる維持管理の難しさ、その点につきまして地元の皆様よりお話をいただき、複数回、現地での立会いも行っております。 以上でございます。 ○議長(田村隆彦君) 三本富士夫君の3回目の質問を許します。 ◆16番議員(三本富士夫君) 市長、あそこ見た言うたかね。391人か、グラウンド裏山。実際、みんなあ391人来て、おれると思うか。見た感想、ちょっと聞きたいけど。それと実際、タワーの要望が出た時、福浜一区からタワーの要望が出た時、調査した時、歩いてもろうて計ったと言うたけど、突き当たりまで歩いただけ。どうして、その山の下まで歩かさざったがやろうね。ちょっと、その辺疑問が残る。なんかね、市のやりゆうことはよ、ただ理由づけだっけでやろうという、人を助けるとかいうような意味やない。自分らあのえいように導くために、結果を導きゆうようにしかこっちは取れん。ねえ、福浜の人に歩いてもうた言うけど、片や計測、計ってやったというような意味のことやけどよ、それやったら福浜も計ったらえわえ。路程を計って、どればあで行くか。一方は計って、一方は計らんゆうようなやり方はちょっとおかしい。一斉に本当にグラウンド裏山391人っておれるわけがない。まだ十郎谷らあはまだ余地がある。まだ開発する余地もある。これ考えな、一斉にこの予定しちゅう人が来たら、そのタンク山裏山もここもおれる状態やない。タンク山裏山なんかも斜面ばっかりで、トイレすら設置できん。その辺をどんなに考えちゅうか。今後やる予定もあるのかどうか。多分、やりようがない。そのタンク山裏山なんかは今度高台ができる予定があるけど、それへつなげるような形を踏まないかんと私は思いますが、見解をお聞きいたします。 ○議長(田村隆彦君) 板原市長。 ◎市長(板原啓文君) 三本議員さんから再度いただきました御質問に、お答えを申し上げたいというふうに思います。 グラウンド裏山の環境に対する感想というお話でございました。非常に三本議員さんおっしゃられるようにですね、非常に滞在環境としては厳しいものがあって、391人あそこへおれというのは大変酷なと言いますか、非常に厳しいものがあるというふうに思います。 こういったことを認識する中で、やはり今後のですね、課題の一つであるというふうに大きく認識しておるところでございます。先ほど十郎谷のお話もございました。近くのことでもありますし、今後、グラウンド裏山で上がった所だけではなくて、そういった近隣の避難場所とつなぎながらですね、考えていったりすることもやっぱり大事になるんじゃないか。もっと、今ただ行って、こら難しいねだけではなくてですね、もっと視野を広げて、幅広い視点で考えてみたいっていうふうに思っております。また、いろいろアイデアがございましたらですね、ぜひお寄せいただけたらというふうに思いますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(田村隆彦君) 以上で、16番三本富士夫君の質問を終結いたします。 これをもって、議案に対する質疑並びに一般質問を全部終結いたします。 議案付託表を配付いたします間、休憩いたします。     休憩 午後 1時20分     正場 午後 1時22分 ○議長(田村隆彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 これより、議案の付託を行います。 ただいま議題となっております議案第2号から第17号まで、以上16件については、お手元に配付をいたしております議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 なお、委員会は1日1委員会の開催で、委員会の会場は本議場であります。 よろしく審査をお願いいたします。 今期定例会に、お手元に配付いたしましたとおり、陳情1件が提出されておりまして、受理しておりますので、次のとおり付託いたします。 付託表を局長に朗読させます。 議会事務局長。 ◎議会事務局長(小松和加君) 郎読いたします。 陳情第2号「『妊産婦医療費助成制度創設』を求める陳情書」は、教育厚生常任委員会に付託であります。 以上です。 ○議長(田村隆彦君) 以上のとおりであります。 よろしく審査をお願いいたします。 以上で、本日の日程は、終了いたしました。 次の本会議は、12月15日午前10時開議であります。 定刻の御参集をお願いいたします。 なお、委員会審査は12月11日までに終了していただきますよう、お願いいたします。 本日は、これをもって散会いたします。                            散会 午後 1時24分...